岩手県薬剤師会検査センター

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アーク溶接作業を継続して屋内作業場で行う事業者様へ

マスクフィットテスト」が義務化されます(2023年4月より)
それに伴い、当センターでは2022年9月より検査を開始いたします。

マスクフィットテスト

フィットテストが必要な理由は…?

  • タイトフィット形のマスクは、マスクが装着者の顔面にフィットしていないとその性能を発揮できないためです。
  • マスクのフィルタ性能は国家検定によって保証されていますが、顔の形や大きさは人それぞれ異なるので、フィットするかどうかは保証されていません。そのため、マスクが未装着者の顔面に密着しているかどうかは一人ずつ確認する必要があります

フィットテストの実施者について

「労働安全衛生法令上、フィットテスト実施者の制限はないが、フィットファクタの制度などを確保するため、十分な知識及び経験を有する方が望ましい」とされています。

フィットテストの方法

  • フィットテストの方法

    1. JIS T8150に定める方法により、呼吸保護具の外側、内側それぞれの濃度を測定し、「フィットファクタ」を求めます。

      ※定量的フィットテストの動作《標準法》

      動作
      1普通の呼吸
      2深呼吸
      3頭を左右に回す
      4頭を上下に動かす
      5話す
      6前かがみ
      7通常呼吸
    2. 「フィットファクタ」が「要求フィットファクタ」を上回っているかを確認します。

      全面形面体を有するものの要求フィットファクタ・・・500
      半面形面体を有するものの要求フィットファクタ・・・100

      フィットファクタが要求ファクタを下回る動作があっても、全体のフィットファクタが要求フィットファクタ以上であれば合格となります。

      例)半面形面体マスクのフィットファクタ:100

      Step 動作 FF 結果
      1 普通の呼吸 960 PASS
      2 深呼吸 1294 PASS
      3 頭を左右に 555 PASS
      4 頭を上下に 419 PASS
      5 話す 457 PASS
      6 前かがみ 35 FAIL
      7 普通の呼吸  1139 PASS
      全体 186 PASS
  • フィットテストの記録の方法

    確認を受けた者の氏名、確認の日時、装着の良否、上記の確認を外部に委託して行った場合の受託者の名称を記録します。(記録については3年間保存)

フィットテストの対象になるマスクは?

顔面で気密を形成する「タイトフィット形」のマスクがフィットテストの対象です。

  • 取り換え式防じんマスク
  • 使い捨て式防じんマスク
  • 防毒マスク
  • 面体形電動ファン付き呼吸用保護具
  • 面体形有毒ガス用電動ファン付き呼吸用保護具
  • 面体を有するホースマスク
    (肺力吸引形、手動送風機形、電動送風機形)
  • 面体を有するエアラインマスク
    (一定流量計、デマンド形、プレッシャデマンド形)
  • 循環式呼吸器
    (酸素発生形、圧縮酸素形)